Own Records: Federico Durand, good night & good morning, talons’ ★
2011.05.09 Monday
最近僕等の周りで、ヒソカに盛り上がっているルクセンブルグのレーベルOwn Records。フォーク系からエレクトロニカにいたるふり幅の丁度いい具合が、フォーク系からエクスペリメンタル系の音楽ファンのココロを捕らえているようです。
すべてというわけではないかもしれませんが、マスタリングを12K, LINE等エクスペリメンタル系レーベルを主催しているTaylor Deupree が担当しているのもミソですね。
エッジの効いたことをやっている人が、ポップな仕事をすると、なかなか良い仕事をします。また彼のマスタリングがレーベル・カラーともいえる統一感のある音をつくりだしているような気がします。
最近はなんでも自分でできてしまいますが、ブルーノートにはルディ・ヴァン・ゲルダーが、ECMにはヤン・エリック・コングスハウスがいるように、録音やマスタリングにこういった人を登用することって、レーベルにはとっても重要な気がします。
Own Records hp: http://www.ownrecords.com/
Taylor Deupree hp: http://www.taylordeupree.com/
さて、今年発売されたOwn Recordsの作品で、気になった3作品を紹介します。
Federico Durand / El Éxtasis De Las Flores Pequeñas (ownrec56)
昨年spekkというレーベルからデヴューし、瞬く間に注目集めているというアルゼンチンのサウンド・アーティスト、Federico Durandの作品です。南アルゼンチンで過ごした子供の頃の風景をサウンドにしたという本作は、ブエノスアイレスで録音されたフィールド・レコーディングとエレクトロニカ、そしてメランコリックなピアノとギターのメロディーが、穏やかに絡みあい、その心象風景を描き出したエクスペリメンタル〜アンビエントなアルバム。「懐かしい想いで」をサウンドにすると、なんだか甘くなったりしそうですが、フィールドレコーディングが楽器を飲み込むほどの、この絶妙なバランス感覚が、それを中和(むしろちょいピリ辛)にさせています。マスタリングはもちろんTaylor Deupree。
昨年spekkというレーベルからデヴューし、瞬く間に注目集めているというアルゼンチンのサウンド・アーティスト、Federico Durandの作品です。南アルゼンチンで過ごした子供の頃の風景をサウンドにしたという本作は、ブエノスアイレスで録音されたフィールド・レコーディングとエレクトロニカ、そしてメランコリックなピアノとギターのメロディーが、穏やかに絡みあい、その心象風景を描き出したエクスペリメンタル〜アンビエントなアルバム。「懐かしい想いで」をサウンドにすると、なんだか甘くなったりしそうですが、フィールドレコーディングが楽器を飲み込むほどの、この絶妙なバランス感覚が、それを中和(むしろちょいピリ辛)にさせています。マスタリングはもちろんTaylor Deupree。
Federico Durand myspace: www.myspace.com/federicodurand
good night & good morning / good night & good morning (ownrec54)
アメリカはイリノイ出身の2人組による09年作品をリイシューした本作は、30分弱、全5曲。ヴォーカル&ギターをメインに、キーボード、ヴィヴラフォン等を加えた、シンプルながら空気感を大切にしたアルバムです。ささやくようなヴォーカルと全体的に漂うような温度の低い音響空間。ヴィヴラフォンがそれらにとても効果的に使われています。
good night & good morning myspace: http://www.myspace.com/gnagm
talons’ / song for boats(ownrec55)
シカゴのミュージシャンでおなじくOwn Recordsからアルバムを発表しているTROUBLE BOOKSというバンドの Mike Tolanを中心とした別バンド。本作は映画『The Next Day』からヒントを得てつくられたそうです。優しくよりそうような、スローで落着いた余白の効いたフォーク・サウンドです。
talons’ myspace: http://www.myspace.com/choderomeo