<< March 2024 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>

Jorge Drexler / Bailar en la cueva

久々手元に届いたウルグアイ出身スペイン在住のシンガー&ソング・ライター、ホルヘ・ドレクスレルの新作。冒頭の洞窟ダンス・チューンからクンビア、そしてシークレット・トラックまで、アフリカ〜中南米を股にかける大西洋間の「音楽のキャッチボール」をハイブリッドに、その彼の甘いうたごえのごとく、ソフィスティケイテッドし洗練させたポップ・サウンドは唯一無二。
カエターノ・ヴェローゾやベン・シドランもゲスト参加。
奇しくもちょうど4年まえの南アフリカ・ワールドカップの時期にブログに書いた「ウルグアイ vs フランス Jorge Drexler, Mathieu Boogaerts」のフランスのMathieu Boogaertsのポップ・センスにベクトルは違えど近いものを感じるのはぼくだけでしょうか。

ヴィデオ・クリップにはなんとハヴィエル・リモンがダンサーで参加!

blancocielo * 音楽:ラテン * 05:22 * - * - * - -

Yusa / Vivo: Live In Argentina ★

 キューバの女性シンガー&ソングライターYusa。ポップ〜ロック〜ブラジル音楽等を昇華した骨太のヴォーカルとサウンドでデヴューした2002年のソロ・アルバム"Yusa"は「キューバ恐るべし!」と思ったほど軽い衝撃をうけました。
後にそのサウンドの近似性を感じさせていたブラジルのLENINEと、アルゼンチンの早逝の天才パーカッショニストRAMIRO MUSOTTOとのパリでのライヴ・アルバムは、出会うべくして出会った、シンプル・イズ・ベストな素晴らしいトリオ・ライヴ・アルバムでした。このセットで来日して欲しかったのがほんと悔やまれます。
さて本作は、Yusaの2010年アルゼンチンでのライヴ・アルバム。なんと彼女、現在アルゼンチンを活動拠点にしているそうです。構成は彼女のギター&ヴォーカルと、当ブログの「モデラードな2010年ベスト・アルバム」にも選出した注目のドラムス&パーカッショニストMARIO GUSSOとのデュオを軸に、ベースや男女ヴォーカルが数曲参加するといったとてもシンプルなもの。ライヴの曲順とアルバムの曲順が同じかどうか分かりませんが、聴いていると終盤に近づくにつれ、ノッてくる。ミュージシャンと会場の一体感が伝わってきます。またアルゼンチンだけあってMARIO GUSSOによるフォルクロリックなパーカッションとYusaのサウンドとの融合も聴きものです。
過去にも彼女はライヴアルバムを発表していますが、シンプルなほうが彼女の魅力が溢れているようです。しかしこのジャケット(日本盤は未確認)、シンプル・イズ・ベスト。
blancocielo * 音楽:ラテン * 17:49 * - * - * - -

Francesca Ancarola / Lonquén - Tributo A Victor Jara ★

カルロス・アギーレとの共演盤"Arrullos"で注目を集め、昨年には来日も果たしたチリの女性歌手Francesca Ancarola 。彼女が母国の国民的な歌手Víctor Jaraの楽曲をジャズ〜フュージョン・ベースで歌ったアルバムです。2007年に発表された本作ですが、2010年アギーレのレーベルShagrada Medraからアルゼンチン盤でのリリースとなりました。ハーモニーを生かした壮大な楽曲から、穏やかなフォルクローレ、ジャズ〜フュージョン的な楽曲まで、彼女のとても柔軟な音楽性が窺えます。ある意味リリアナ・エレーロのふり幅に近いものを感じますね。カルロス・アギーレとの共演盤だけででは、はかり知ることのできなかった彼女の懐の深さを存分に味わうことができます。バックのミュージシャン(特にギターやコントラバス)の演奏も聴きごたえもアリ。"Arrullos"に収録の楽曲'Luchín'も別アレンジ(ギター・トリオ)で収録しています。カルロス・アギーレも参加していますが、彼のキーボード使い(特にスケール感のある楽曲'Canto Libre')がこれまたいいんですよね。
blancocielo * 音楽:ラテン * 05:09 * - * - * - -

Luis Salinas, Tomatito, Lucho Gonzalez / El Guitarrazo

かつてGRPからもフュージョン・アルバムを発表していたアルゼンチンの人気ギタリストLuis Salinas、ミチェル・カミロとの共演盤から世界的に名を馳せた当代きってのフラメンコ・ギタリストTomatito、カルロス・アギーレとデュオ・アルバムも発表しているペルーの大御所ギタリストLucho Gonzalez。ラテン系ギターを代表する三人による99年のアルバムです。フュージョン、フラメンコ、フォルクローレなどを、ガット・ギターのアンサンブル(曲によってはソロ)で、三者の個性が楽曲ごとに生かされた好作。
blancocielo * 音楽:ラテン * 03:49 * - * - * - -

ウルグアイ vs フランス Jorge Drexler, Mathieu Boogaerts

まもなくウルグアイ vs フランス
ということで、試合開始までぼくのウルグアイ&フランス音楽代表を...
どちらも日本のヴェニューで観戦したいです(笑)!

Jorge Drexler
映画「モーター・サイクル・ダイアリーズ」でアカデミー主題歌賞を獲得(グスタヴォ・サンタオラージャのサウンドトラックもよかった。授賞式では色々と話題に...)し、一躍知名度をあげたウルグアイのシンガー・ソング・ライター。モンテビデオ出身現在スペイン在住。ということは代表でいえばフォルランか(笑)。ポップ〜エレクトロニカを融合させた爽快なヴォーカル&サウンドが持ち味。受賞以前から岡山でも熱心なファンが少しづつ増えていった記憶があります。

Jorge Drexler / Sea
2001年作品。はじめて買ったアルバムです。多分スペイン盤だったので、スペインのミュージシャンかと思っていました(笑)。スペイン語ポップスなのですが、クドさをかんじさせない、なにか心の隅にひっかかる爽やかなヴォーカルとサウンドが印象的でした。エレクトロ・ミュージックの扱いかたもとても繊細で、ジェントルなイメージ。



Jorge Drexler / Amar La Trama★
最新作はスタジオ・ライヴ・アルバム。過去にもライヴ・アルバムを発表していたので、「またライヴかぁ」とおもっていたのですが、一曲目のブラス・アンサンブルを聴いただけでグッときました。バンド・アンサンブルものから弾き語りまで、ヴァラエティに富んでいて、最後に拍手が聞こえてくるまで、ライヴとはおもえないほどのクオリティです。ちょっと彼のセンスのよさあらためて感じた一枚。
レニーニのパリでのライヴを聴いたときの感動に近いです。

Jorge Drexler official : http://www.jorgedrexler.com/

Mathieu Boogaerts 
ぼそぼそと喋る囁き声と、 レゲエやアフロを吸収した、どこかスカスカで、ヒネリの訊いたリズム&メロディによるシャン・ソンが、ずっと僕の琴線に触れています。特にバラード調の曲がなんだかグッとくるんですよねこの人。アルバム"SUPER"収録の一曲'Bon bon'は今聴いてもも心に染みます。

Mathieu Boogaerts / MICHEL
2005年発表作。35分あまりのアルバムですが、これが原点に立ち返ったような、スキだらけのシンプルなサウンドに、彼の歌とメロディーが生かされていて、とてもいい。発売当時ジャケのインナーの写真とかみると、なぜだかジョアン・ジルベルトを思い起こしてしまった。レゲエ調の'Keyornew'なんかグッとくるなぁ。控えめながら名作です。
  

Mathieu Boogaerts / I LOVE YOU
最新作"I LOVE YOU"では過去の作品のイメージを払拭するような、ちょっと抜けた(髪も抜けた)ロックな路線です。けれど、これがなかなかコーラス具合とかがヒネリが効いていて、ブラジルの御大トン・ゼ先生に似ていたりしてて、おじいちゃんになったらあんな感じになるのかなぁ(笑)と思わせます。



Mathieu Boogaerts official : www.mathieuboogaerts.com/ 
blancocielo * 音楽:ラテン * 01:44 * comments(0) * trackbacks(0) * - -
このページの先頭へ