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Arianna Savall, Petter Udland Johansen / Hirundo Maris - Chants du Sud et du Nord (ECM New Series 2227)

ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者Jordi Savallの娘で彼の諸作にも参加し、またRolf LislevandのECMの作品にもヴォーカリストとして参加、その澄んだうたごえが印象的だったハープ奏者Arianna Savallと、ノルウェイのフィドル奏者Petter Udland Johansenによるアルバム。本作は亡き母であり声楽の師でもあったモンセラート・フィゲーラスに捧げらたアルバムだそうです。スペインはカタロニアからノルウェー、スコットランドの民謡を中心に、先のRolf Lislevandの諸作同様、ダブル・ベースやギター、パーカッションが加えたクインテットと古楽アンサンブルによる、現代的な感覚を取り入れたフォーキーで静謐な作品。タイトルはラテン語でウミツバメ。まるで残響の内海に揺らぐよう...こういうのおしゃれだとおもうんです。
ECM Player hp: http://player.ecmrecords.com/arianna_savall-hirundo_maris
blancocielo * 音楽:ECM * 05:07 * - * - * - -

Giovanna Pessi, Susanna Wallumrød, Jane Achtman & Marco Ambrosini / If Grief Could Wait

 Rolf Lislevand EnsembleやChristian Wallumrød Ensemble等、ECMの諸作にも参加しているスイスの女性ハープ奏者Giovanna Pessiのリーダーアルバム。ヴォーカリストにSusanna and the Magical Orchestraで知られるSusanna Wallumrødを迎え、ハープ、ヴィオラ・ダ・ガンバ、ニッケル・ハルパという古楽器による編成で、17世紀のイギリスの作曲家、ヘンリー・パーセルの歌曲とレオナード・コーエン、ニック・ドレイクそしてSusanna Wallumrødのオリジナル曲といった20世紀のシンガー&ソング・ライターの曲をとりあげたECMらしい切り口のアルバムです。Susanna のうたごえもMagical Orchestraとはまた違った響きで聴こえてきますね。
" If Grief Could Wait" ECM Player: 
blancocielo * 音楽:ECM * 03:27 * - * - * - -

Jon Balke & Batagraf / Say And Play

 西アフリカ、キューバ、アラブの伝統音楽にインスピレーションをうけ、言葉とリズムの新たな探求を試みるピアニストJon Balke とパーカッション集団Batagraf による、ECM2作目6年ぶりの作品。Batagrafによるパーカッションとポエトリーリーディング、その間をJon Balkeのピアノ(キーボード)が駆け抜ける刺激的な前作"Statements"を本作も踏襲。「都会の夜の民族音楽」のような様相をみせています。
Jon Balke & Batagraf ECM hp: HERE
blancocielo * 音楽:ECM * 12:41 * - * - * - -

Marcin Wasilewski Trio / Faithful (ECM2208)

「シンプル・アコースティック・トリオ」として日本のジャズ・ファンの間で評判になり、また同郷のトランペッターTomasz StankoによるECMからのQuartet作品ではStankoをしっかりサポートした渋い好演をみせ、晴れてECMからからのトリオ・デヴュー作となった"Trio"(ECM1891)ではBjörkの'Hyperballad'を好カヴァー、さらに多くのファンを獲得したポーランドのピアノ・トリオMarcin Wasilewski TrioのECM3作目。
スティングの名作"Nothing Like The Sun"のエンディング曲で印象深かったハンス・アイスラーの'An den kleinen Radioapparat'から、O.コールマンのタイトル曲やエルメート・パスコアル、ポール・ブレイの佳曲、そしてオリジナル曲を、熱情を秘めた静謐でリリシズム溢れる3人の息の合った演奏で聴かせてくれます。
Marcin Wasilewski Trio ECM hp: http://www.ecmrecords.com/ 
blancocielo * 音楽:ECM * 05:35 * - * - * - -

Stephan Micus / Bold As Light (ECM2173)

Stephan Micus はアジア、アフリカ、南米をはじめとする様々な民族楽器の演奏を得意とするマルチ・プレイヤー。様々な国の民族楽器の演奏から、コーラス・アンサンブルまでを全部ひとりでやってのけてしまいます。そうとうな頑固者なのかもしれません。ECMから発表されているその作品の数々は、これといって大きな変化があるわけではないのですが、そのブレのないスタンスに、アイヒャーも口を挟む余地はないようです。民族楽器というと賑やかなイメージがあるかもしれませんが、彼のつくるサウンドはまるで彼の理想郷を音に表現したような、とても静謐な空気感の漂う音。
今年発表された新作"Bold As Light"も然り。スタイルはかわらないんですが、本作は最近の諸作のなかでも個人的にとてもグッときた作品です。それは楽曲に使用される笙、能管、尺八などの和楽器や東南アジアの民族楽器が織り成すフレーズがとても僕の琴線に触れたからかもしれません。僕等の生活から遠く離れていってしまった日本的アジア的な音楽空間を、ドイツのミュージシャンによって気づかされるなんて、なんとも不思議でエキゾチック。

Stephan Micus ECM hp: http://www.ecmrecords.com/
blancocielo * 音楽:ECM * 06:00 * - * - * - -

Sinikka Langeland / Maria's Song (ECM 2127 )シニッカ・ランゲラン

 ノルウェイ・フォーク・ミュージックとジャズの融合をみせたECMからの2007年作“Starflowers” から3年。今年初来日も果たしたノルウェイのフォーク・シンガー&カンテレ奏者Sinikka LangelandのECM2作目は、ノルウェイの伝統音楽とバロック音楽を取り上げた作品。"Maria's Song"というタイトルからして宗教的なテーマがあると思いますが、それを抜きにしても、清涼感と北の土臭さをもつカンテレと彼女の歌声、そしてオルガンとヴィオラによるJ.S.バッハの荘厳な楽曲が、猛暑日の続くこの夏、涼しげに、そして凜と鳴り響きます。

Sinikka Langeland hp: http://www.sinikka.no/
blancocielo * 音楽:ECM * 07:17 * - * - * - -
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