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Erik K Skodvin / Flame

Sonic Pieces Japan Tour 2014 岡山公演での鮮烈なギターインプロヴィゼーションも記憶にあたらしいノルウェイの音楽家 Erik K SkodvinのSonic Pieces第2弾となるアルバムは、前作"Flare"に続くアメリカーナにインスパイアされた二部作にして最終作。"Flare"のダークなアンビエンス漂うサウンドに、緻密にエフェクトの効いたギターやストリングス、クラリネット、さらにパーカッションが加わり、まるで人気のない都市の闇夜を駆け抜けるハードボイルド映画をみているような想像以上に刺激的な作品。

'Erik K Skodvin - Shining, Burning' soundcloud: https://soundcloud.com/sonic-pieces/shining-burning
 
blancocielo * Experimental * 14:47 * - * - * - -

0 / Soñando

以前ブログ「間(あわい)の音」にてライヴ録音CD-R"la musique en mouvement contraire"を『現代音楽の「ワルツ・フォー・デビィ」な音響』とつい口走ってしまったフランスの現代音楽シーンの才能3人Sylvain Chauveau, Stéphane Garin, Joël Merahによるコラボレーションによるグループ"0"。満を持してのスタジオ録音盤がflauから届きました。 本作はアコースティック・ギター、グロッケンシュピールを基本にしたオリジナル曲によるミニマルなアンサンブル。 フィリップ・グラス、ラ・モンテ・ヤング、モートン・フェルドマン等の楽曲を取り上げた現代音楽的なライヴ録音よりはむしろ情緒的、ミニマル〜ポスト・ロック的な要素を多分に含んだ内容で、ギター、グロッケンシュピールのアンサンブルと相俟ってとても耳なじみのよい作品となっています。 2013年春Japan Tourがあるので、そちらも楽しみですね。

'0 - Soñando' soundcloud : http://soundcloud.com/flaurecords/0-so-ando-7

「間(あわい)の音」Sylvain Chauveau:  http://moderado.jugem.jp/?search=Sylvain+Chauveau+

 
blancocielo * Experimental * 15:16 * - * - * - -

Gareth Dickson / Quite A Way Away ★

Juana MolinaやVashti Bunyan等のツアー・サポートやレコーディング等に参加しているというスコットランドのシンガー&ソング・ライターGareth Dickson。Taylor Deupreeの12Kからリリースされた本作は、 全編リヴァーヴの効いた彼の弾き語りによる至極シンプルなアルバム。アルゼンチンに滞在していたということもあり、特に5曲目'Nunca Jamas'はフォルクローレのメロディが色濃く、しかも12Kサウンドが独特の空気感を演出していて、まるで"Gustavo Santaolalla / Ronroco"のような荒涼とした風景が浮かんでくるよう。
Gareth Dickson hp: http://www.garethdickson.com/
blancocielo * Experimental * 15:46 * - * - * - -

tomoyoshi date / otoha ★

 新印象派エクスペリメンタル、アンビエント、ドローン。それはまるでスーラの点描画のように聴こえだしました。電子音、フィールド・レコーディング、ピアノ...その音ひと粒ひと粒が、こころのカンバスに描かれて、ぼんやりとした景色をつくっていきます。
今年12Kより発表されたアルバム"shizuku"が僕の中で鮮烈な記憶を残したユニットilluha。そのメンバーである伊達 伯欣による2ndソロ・アルバムが、なんと注目のOwn Recordsからリリース。
なんでも彼の「奥さんの妊娠を知った日から赤ちゃんが誕生する前日までの間に制作された」という作品だそうです。
ひょっとしたらおなかの子供たちも、こんな点描をきいて、そとのせかいを描いてみているのかも。
blancocielo * Experimental * 02:51 * - * - * - -

Oliveray (Peter Broderick + Nils Frahm) / Wonders ★

 9月のおわり「流しのCD屋の東京流し」を終えた僕は、足早に大阪へ向かいました。Peter Broderick + Nils Frahm。この念願の若きふたりの才能に出会うために。
岡山から4人の紳士と会場で合流。公演まえにもかかわらず、会場の外で寛いでいるふたりにサインやら記念写真をねだる紳士たち。あげくのはてには終演後、岡山での公演をふたりに直訴する紳士も... それだけ僕等は彼等を待ち望んでいたし、その日の彼等の公演が本当にすばらしいものだったのです!
"Oliveray" Peter Broderick + Nils Frahmふたりのミドルネームから名づけられたユニットによるこの新作アルバムを聴くと、あの日のすばらしい時間をおもいださずにはいれません。
ストイシズムとメランコリーを湛えたピアノに音響処理を施し、独自のサウンドを生み出すNils Frahm。ギター、ヴァイオリン、ミュージカル・ソウ...多様な楽器を操り、ソフトなうたごえと20代半ばとはおもえないステージングで魅了するPeter Broderick。フォーク・ミュージックやクラシックを下地にしながらも、エレクトロニクスやサンプリング、音響などエクスペリメンタルな現代感覚をとりいれ「伝統と革新」を普段着感覚でこなしてしまう...感嘆!そして、さらに彼らの来岡公演への想いは募っていくのです。
Oliveray (Peter Broderick + Nils Frahm) / Wonders label (cote labo) hp:

blancocielo * Experimental * 17:00 * - * - * - -

ILLUHA / Shizuku ★

 「seiya...」濃霧の音の中からたちあらわれた一ノ関忠人による日本の言葉にハッとさせられた。そして緩やかに深い感動を覚えた白昼夢...。多分キリストのことを詠んでいるのだろうけれど、ぼくの頭のなかで現れたのは、何故だか日本の四季の風景だった。五七五七七、五七五七七... この言葉のリズムって、呼吸って、すでに、僕(等)にはとてもエキゾチックで美しい。
アメリカとブラジルで生まれ、日本で育ったという二人によるユニットilluhaによる本作「雫」は、エクスペリメンタルな音響とギターやピアノ、チェロ、フィールドレコーディング等が教会という空間で、有機的に絡まり「情緒」を漂わせている。特に「聖夜」は、彼らと日本との距離感から見出された、白眉の楽曲ではないだろうか。

blancocielo * Experimental * 03:51 * - * - * - -

Chihei Hatakeyama / Mirror ★

 畠山地平。なんだかいい名前ですね。モノクロのジャケット写真やタイトル、そしてこの作品の音層を「感じて」いると、なぜだか杉本博司のあの水平線の写真のタイポロジーを想い出してしまった。
地平と水平。
そういえば杉本さんの展覧会で能舞台が組まれたほの暗い空間に架かっていた水平線の写真群、そこで微細に「かかっていた」音響は池田亮二だった。遠くでみていると凪いでいて輝いているのに、ちかくによってみると、こまやかな波のうねりが光を乱反射させている、ような。
Chihei Hatakeyama: http://www.chihei.org/
blancocielo * Experimental * 04:59 * - * - * - -

Peter Broderick and Machinefabriek w/ Kleefstra, Bakker, Kleefstra and Nils Frahm - Mort aux Vaches

オランダのレーベルstaalplaatが、同国営ラジオ放送VPROとコラボレートし、同スタジオでのライヴ・レコーディングを発表するシリーズ"Mort aux Vaches"。
"Mort aux Vaches"とは19世紀普仏戦争時のフランスのスローガン。英語だと“Fuck the Police”という意味だそうです(笑)。すごいですね。
まず入り口であるジャケットがとても目をひきます。見開きのペーパースリーヴにCDを入れ、鋲でとめる!というなんとも「めんどくさい」パッケージなんですが、その「めんどくさい」がいいんですよね。このシリーズはとても実験的な録音が多く、すでに数多くのタイトルが発表され、プレス枚数も1000枚など限られているようです。まあ実験音楽ですからね(笑)。ちなみに僕が最初にこのシリーズに出会ったのはmuslimgauzeが98年に発表したものでした。

さて、今回このシリーズから発表された新作は、Peter BroderickとMachinefabriekことRutger Zuyderveltが2009年に録音したもの。彼等は同年に"BLANK GREY CANVAS SKY"を発表していて、それを受けてのライヴ・レコーディングかもしれません。ヴァイオリン、ピアノ、ミュージカル・ソウ、ヴォイスをBroderickが担当し、ギターと音響等をRutger Zuyderveltが担当。1曲Nils Frahmがピアノで参加しています。'Session I'から'Session III'まで60分たらず全3曲。アコースティックとエレクトロニクスが空間の海に漂い、波間に消えていくようなサウンド・スケープ。儚い。Peter Brodericは当時22歳でこれなんだから驚きです。彼の来日そして来岡を切望してやみません!
Machinefabriek hp: http://www.machinefabriek.nu/
blancocielo * Experimental * 18:55 * - * - * - -

f.s. blumm & nils frahm / music for lovers (sonicpieces009) ★

このまえ紹介したレーベルsonic piecesから新作が届きました。
その時にも紹介したピアニストnils frahmと、Sack&Blumm名義などで、Tomlab, Morr-music, Staubgoldなどから作品を発表しているドイツのミュージシャンF.S Blummによるコラボレート作品です。
このアルバム、とてもとっつきにくいアルバムだと思います。クラリネット、トランペット、ヴィヴラフォン、マリンバなど、友人達が演奏したレコーディングを素材に、F.S Blummとnils frahmがギターやピアノ、エレクトロニクス、具体音などを加えエディットし、まるでなにもない真っ白な空間に、音の素材が放り投げられたような作品です。
でもこれ、ちょっと聴き方を変えてみると、なんだかとってもしゃれているんです。
例えばちょっとこじんまりした雑貨屋さんなんかで、ひかえめでクリアな音量でかけたりしいたら、ちょっとしたゼンマイ仕掛けの人形が突然動きだすような感じの驚きがあったりして、とてもカッコイイと思うのですが...いかがでしょう(笑)。
限定339枚シリアルナンバー入りです。

nils frahm myspace :  http://www.myspace.com/nilsfrahm
blancocielo * Experimental * 22:41 * comments(0) * trackbacks(0) * - -

Richard Skelton / Landings (type)

フィールド・レコーディングと、咽び泣くほどの弦楽とエレクトロ・ドローン・アンビエント。4年間北イングランドの荒涼とした大地で録音したリチャード・スケルトンの集大成となる的作品。
いつも見ているなにげない風景なのに、聴いているうちに、その一部にゆっくり焦点があって、ハッとさせられるような感覚。または空気や風の流れを聴覚化したような...。学生時代、ライヒのアルバムを聞いてウトウトしていると、闇のなかから三角のネオン・サインがでてきたときのような感覚に似たような(笑)。ちょっと試聴しただけでは、その全貌はわかるはずもありません。
myspace:
blancocielo * Experimental * 01:14 * comments(0) * trackbacks(0) * - -
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