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QUIQUE SINESI キケ・シネシ

カルロス・アギーレ周辺のアルゼンチン・コンテンポラリー・ミュージックが東京経由で俄かに注目されるなか、それに乗じて是非々々オススメしたいアルゼンチンのギタリスト、QUIQUE SINESI キケ・シネシ

日本語による詳しいプロフィールは"musica argentina brasileira and all frontiers"さんのサイトに掲載されています。素晴らしい!

ジャズ・サックス奏者のチャーリー・マリアーノや、タンゴのパブロ・シーグレル等の共演アルバムが日本盤やヨーロッパ盤等で発売されていますが、やはりキケのリーダー作が個人的にはどれもオススメです!


最初の出会いはキケ・シネシの"CIELO ABIERTO(1989年)"というMelopeaより1996年CD化されたアルバム。まだその頃はアルゼンチンといえは”ピアソラ”〜音響系といった感じでした。もしかしたらモノ・フォンタナのアルバム"Ciruelo"がMelopeaからでていたので、そのレーベルものが気になったのかもしれません。「木漏れ日ジャケ」がとても印象的なのですが、そのサウンドはぼくにはとても新鮮なギター・サウンドでした。なによりも高度な演奏に裏打ちされたキケの楽曲が素晴らしい。フォルクローレからジャズ、フュージョンを通過したサウンドは、ジャケの印象に違わない内容です。

そしてぼくのなかでキケ・シネシを決定的なものとしたのがアルゼンチンのマルチ・リード奏者Marcelo Moguilevsky マルセロ・モギレフスキとの1998年のデュオ”SoltandoAmarras(epsa)”。
まるでクラシックのアルバムかと思わせるようなジャケット。
お互いの演奏の上手さはさることながら、とてもエモーショナルで、想像力をかきたてる素晴らしいデュオ・アルバム。


Marcelo Moguilevskyは是非注目してほしいマルチ・リード奏者です。
彼の素晴らしさはSerá Una Noche(MA)〜Puente Celeste(MAP)の参加で知られる存在。両グループともアルゼンチンの才人パーカッショニスト、サンチャゴ・ヴァスケスに注目がいくのは仕方ないですが、Marcelo Moguilevskyにもっと注目されてもよいのではと思うのは僕だけでしょうか!
またキケとマルセロの両者の出会いのきっかけにバンドネオンの巨匠ディノ・サルーシの存在があるのも見逃せません!

キケは同年、同じくepsaからソロ・アルバム"Danza sin fin"を発表しています。
残念ながらこのアルバムは僕の手元にありません...
当時キケのアルバムを探していたら、たまたま取引先に在庫があったので、在庫全部を取り寄せたのですが、すべてお客様の手に渡ったのでした。いつか手に入れたいアルバムです。



ここで注目なのは、このepsa盤2枚にはカルロス・アギーレがゲスト参加しているということです。それだけでも損はありませんが、現在なかなか入手が難しいようです。みつけた方は即ゲットですね!

現在、Marcelo Moguilevskyとのデュオ・アルバムとして入手し易いのはLOS AÑOS LUZから2007年に発表された"Solo el rio"。
ジャケットも素敵です。息のあったふたりの演奏が存分に楽しめます。




またソロ・アルバムとして入手し易いは2005年発表の"Cuentos De Un Pueblo Escondido(Acqua)"。

キケらしいメロディの短い楽曲が並び、かわいらしい素敵なイラストで、お店でもよく売れた1枚。オススメです。



そして先日、キケの新作が発売になりました!

QUIQUE SINESI-Cuchichiando (suramusic) ★

リリアーナ・エレーロとファン・ファルーによるアルバムで、
僕の記憶の片隅に残っていたフォルクローレの大作曲家クチ・レギザモンの楽曲集です。

最初ネットで試聴したとき、ちょっとフォルクローレの泥臭さが強いように思われましたが、それは杞憂に終わりました。車中でこのアルバムを聴きながら何度「素晴らしい!」と口にしたことか!

先述のマルセロにファン・ファルー、ノラ・サルモリア、サンチャゴ・ヴァスケス、フランコ・ルチアーノ等が楽曲ごとにゲスト参加し、ヴァラエティーに富んだ内容となっており、キケのアレンジメントがクチの楽曲に新たな光をあてたアルバム。

アギーレ周辺の盛り上がりに乗じて、是非キケ・シネシにも注目してほしい!個人的な来日希望はQuique Sinesi&Marcelo Moguilevskyデュオ!新作を車中で聴きながら日本公演の妄想にふけっていました(笑)。想像しただけでも...もうたまりません!

キケ・シネシのmyspace

キケ・シネシのHP
blancocielo * 音楽:アルゼンチン * 01:52 * comments(2) * trackbacks(0) * - -

コメント

こんばんは!今日はどうもありがとうございました★
さっそくブログにおじゃましてみました!
う〜ん、マニアックすぎてアーティスト名もなにもかも
ちんぷんかんぷんですが、
とりあえず「キケ・シネシ」聴いてみました!
素敵ですねぇ。
なにげなく聞き流しても許してもらえそうな懐の広い感じ。
アルゼンチンってちょっと無骨な印象を持ってたのですが
こんな繊細な音楽があるんですね★
で「キケ・シネシ」のMyspaceのフレンド一覧に面白いものを
見つけました。

/Users/collage/Desktop/l_f4fcba491edc42b5824235ddec104827.jpg

kaolimba
“Handmade "Aroma" Musical Instrument”とあります。

サイトをみてもいまいちよくわかりませんが
親指ピアノ的な楽器のようです。。。
いろんな種類があるようですが、どれもデザイン的に
ちょっとそそります。

http://kaolimba.com/


世の中にはいろんなものを作ってる人がいるんですね!

カリンバつながりということで
ちょっとみてみてください。。。

では、またブログにおじゃまします★彡
Comment by cafe★Bleu @ 2010/02/27 11:58 PM
>cafe★Bleuさま

お返事おくれて申し訳ございません!
どうもソーシャルコミュニティとはやり方が違うよう‥
ここに書き込むんですよね(笑)?

先週サカキマンゴーさんのライヴ、これが映像によるアフリカ報告を交えてのライヴで、とっても楽しかったんです!
なんと井原市の救急車がアフリカの大地を走っていましたよ(笑)!

カオリンバは香りと親指ピアノ=リンバを合体させた楽器のようですね。とてもオシャレなつくりですね。ちょっとマンゴーさんにお話したら興味ぶかそうでしたよ!

でもマンゴーさんの映像でみたアフリカの青少年がそこらへんにある鉄や木をあつめてつくったようなDIYな楽器もオシャレではないですが、度肝を抜かされますよ〜(笑)

また機会があれば是非!

お返事ありがとうございました!

また伺います!
Comment by blancocielo @ 2010/03/22 3:37 AM
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