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V.A. / Barcelona Postiza

久々にバルセロナのミクスチャーサウンドに触れたんですが、
いや〜痛快です!

マヌ・チャオから連なるサウンドやルンバ・カタラーナ、ヒデキがカヴァーした「YMCA」のスペイン語ヴァージョン... レゲエ、スカ、フラメンコ、ルンバ、ポップ、ヒップホップetc. 勢いあるごゴッタ煮サウンドが全25曲、3分に満たない曲(といってもミックスしていますが)で収録されていて、なんだか清々しい!まだまだオモシロいバンドがバルセロナにはいっぱいあるだってことを再確認!

でも、そんなサウンドを産み出したバルセロナのストリートミュージックが、「公聴法」という法によって規制されているらしいのです。なんともお役所がやることは、どこもいっしょですね。それに意をとなえるべくつくられたのがこのアルバム。是非この心意気を買ってみてください。

関連サイト :
RADIOCHANGO レディオチャンゴ 日本語化計画

Barcelona Postiza myspase
blancocielo * 音楽:スペイン * 05:42 * comments(0) * trackbacks(0) * - -

BEBO & CIGALA ベボ&シガーラ / Lagrimas Negras

邦題『黒い涙』(2003) 名盤です。
違いのわかるひとにオススメしてきたアルバム(笑)。キューバの超絶技巧派ピアニスト、チューチョ・ヴァルデスの父であるピアニスト、Bebo Valdés ベボ・ヴァルデス(リリース当時御歳85!)と、スペイン・フラメンコ人気歌手Diego el Cigala ディエゴ・エル・シガーラによるラテン・スタンダードを歌った、味わい深いボレロ集。
齢を重ねたものにしか出しえないラテン・ピアノの音色と、哀愁漂うしゃがれたヴォーカル。いや〜ジャケットもさることながら内容も超激シブ。粋な男臭さがプンプン漂っています。

そして脇を固めるのはChanguito(Timbales)、Tata Güines(Conga)、Milton Cardona(Vocals)等、ゲストにPaquito d'Rivera(Sax)、Caetano Veloso(vocal)など一流のミュージシャンたち!それを束ねたのがこの作品で一躍時の人となったJavier Limón ハヴィエル・リモン! 

この作品はスペインから噂が噂をよび、のちにアメリカでも高い評価を得ました。アルバムもDVDがついたジャケ仕様も違う(銀地)ものから、ライヴDVDまでリリース。もちろんジャケ買いました(笑)。

そして2005年に名古屋で開催された『愛・地球博』で奇跡の来日!といってもベボ・シガーラは高齢のため息子のチューチョがピアノ参加。このために仕事休んで行かせていただきました。でも会場の音響が最悪!ライヴ観覧無料とはいえ、これだったら高いお金払ってもいい音で観たかった!

このアルバムをプロデュースしたハヴィエル・リモンはCasa LimónというレーベルをたちあげてLa Negra、Buika、Andrés Calamaro等、好作品を発表しています。これらの作品には通し番号がうたれていて、しかもスペイン盤はデジパック装のようで、マニア心をくすぐります。
blancocielo * 音楽:スペイン * 03:28 * comments(0) * trackbacks(0) * - -

ハシケン×江藤有希『contrail』

ハシケン×江藤有希『contrail』
ぼくが二人を知ったのは、昨年秋岡山で開催したショーロ・クラブでのライヴで、フロント・アクトを務めてもらったことがきっかけでした。

仕事がら音楽といってもジャズやらワールド・ミュージックやらちよっと偏ったものばかり聴いていたものですから、そのお話をいただいた時、なんにもお二人のことを知らないぼくには、ちょっと抵抗がありました。
そしてほどなくして、ショーロ・クラブのツアーマネージャーの方から「ハシケン×江藤有希」のプロモCDを送っていただいたのです。

多分初秋に東京から飛行機で朝一で帰って、家路までの車中で聴いたのが最初だったかな。
ハシケンさんのヴォーカル&ギター(若しくはピアノ)と江藤有希さんのヴァイオリン。
どこか懐かしく切なく、それでいて力強いメロディ。
そして耳にすっと入ってくる日本の言葉。
そとはピーカンな青空。
ぼくはすぐさまツアーマネージャーの方に電話した記憶があります。

そしてまたある秋の夕暮れどき、ドライヴ中になんどもなんども聴いて、なんどもなんども口ずさんでいる自分がいました。「ワンナイトサンバ」名曲です。
その当時、西日本で一番聴いていたのはぼくではないかと思ったくらいです(笑)。

先週、岡山でミニ・アルバムのリリース・ツアーがあったのですが、ライヴは本とになんかじわーっと胸に染みるものがありました。とても穏やかなひと時でした。

是非いろんな人に聴いていただきたいのですが、このミニ・アルバム限定500枚だそうで、もう売り切れているのかも。

ハシケン×江藤有希 myspace

あと、ハシケンさん、河瀬直美監督とこんな仕事もされているようで、
奈良中南部好きのぼくにとってはたまりませんでした↓ 早く行きたい!

美しき日本 奈良県
blancocielo * 音楽:日本 * 04:34 * comments(0) * trackbacks(0) * - -

御礼!アグスティン・ペレイラ・ルセーナ front act 中島ノブユキ 岡山公演

アグスティン・ペレイラ・ルセーナ×中島ノブユキ 岡山公演にご来場いただいたみなさま! 本当にありがとうございました!! この素晴らしいライヴを行うことができましたこと、こころから感謝いたします!! まずフロントアクトをつとめていただいた中島ノブユキさん! どこか凛とした、それでいてセツナイ中島さんの美しいピアノの調べ... この初春の夜のはじまりの空気にぴったりだったのではないでしょうか。 そして短い曲でまとめた完結なセットがとても潔い。 素敵でした中島さん! そしてアグスティン登場。 陽だまりのなかのグルーヴ。 彼の演奏を聴いていてなんだかそんな言葉が頭にうかんできました。 ジョアン・ジルベルトの来日公演のときもそうだったのですが、 ボサノヴァってグルーヴ・ミュージックなのだということを改めて体で感じることができました。 でも、決してそれは押し付けがましいことはなく、だんだんと、ゆっくりと、 やわらかな陽の光をあびるように、そのグルーヴのなかにココロとカラダをゆだねていく感じ。 そして曲が重なるにつれ、お客さんの拍手の「質」があきらかに変わっていきました。 あのすばらしい演奏に応える、みなさんの一体感といったら!! きっとアグスティンのグルーヴと一体となっていったのではないでしょうか。 またヨーロッパ滞在時に「この曲をやれば仕事がもらえた」というアグスティンのアイドル、 バーデン・パウエルの名曲「ビリンバウ」。これがまたすごい演奏! ギター弦をあんなにつかうなんてはじめてみました!もう音響系です(笑)! そして後半、中島さんとのデュオが実現!! これがまた本当にすばらしい演奏でした。 ジョビンの曲を中島さんのタメの効いたソロにアグスティンのギターが入るあの瞬間! 当日音あわせしただけだというのに、いや〜絶妙!流石です! しかしいつものことながら会場のお客さんがほんとに素晴らしい!! 岡山の偉大なDJとのセッション(笑)は、もうスペシャルなハプニング! 名曲"Hace Pocos Anos"をDJとギターではなくってエア(くち)・サックスにアグスティンが伴奏するという、 "Chega de Saudade (想いあふれて)"な心温まる瞬間! これはもう岡山では伝説ですね(笑)。 心技一体。会場ではまれにみぬスタンディングオベーションの中、なんどもアンコールに応え ギターを愛おしく抱きかかえながら、みなさんに挨拶するアグスティンの姿には、心打たれるものがありました。 アグスティン、中島さん、サウダーヂのスタッフ、宣伝にご協力いただいたお店の方々、 そしてなによりもご来場いただいたみなさま!! 本当に素敵な時間をありがとうございました!! そして最後に個人の力で日本にアグスティンを招聘されたお二人には、本当に頭がさがります! その情熱と人間力で、アグスティン初の日本公演、ならびにこんなにすばらしい岡山公演を実現できたこと、本当に感謝に絶えません。ありがとうございました!!  あ、そうリハーサルを聴いて目頭が熱くなったのははじめてです... いまだ本公演の余韻にひたりつつ...
blancocielo * 主催イベント * 04:35 * comments(0) * trackbacks(0) * - -

Lars Danielsson ラース・ダニエルソン

スウェーデンのベース&チェロ奏者、作曲家ラース・ダニエルソン。

北欧のジャズ・シーンでサイドメンとしてもよく目にする人物。その甘いメロディーで多分好き嫌いが分かれるとおもいますが、僕のなかではACTレーベルから発表の彼の作品はどれもハズレなしのミュージシャンです。

Lars Danielsson / LIBERA ME (ACT 2004)
当時人気だったトランペッターNils Petter Molvaer ,個人的に好きなピアニストCarsten Dahl ,ECMでおなじみのJon Christensen等が参加。ですが普通一般的な「ジャズ」という括りではとらえきれません。というのもオーケストラ(DR Danish Radio Concert Orchestra)が大きくフィーチャーされているからなのですが、これがすばらしいのです。
このアルバムを聴いて一番関心させられるのが、ラース・ダニエルソンの作曲です。甘すぎるといえば甘すぎ、クサいといえばクサすぎるほどの叙情性溢れたドラマチックなメロディー、それに輪をかけるように重厚なオーケストラが...それはまるで映画音楽のよう 。ヴァラエティ溢れるこのアルバム一枚が物語のように展開されていきます。そしてCDもSACD Hybridという気合のいれようです。

Lars Danielsson / MÉLANGE BLEU (ACT 2006)
LIBERA MEにも参加しているメンバーに当時「フューチャー・ジャズ」としてクラブ・ジャズ系から熱い注目をあびていたBugge Wesseltoft(piano)、Eivind Aarset (guitar)等JAZZLANDのミュージシャンが参加。前作にもその片鱗をみせていたクラブ・サウンドを視野に入れたサウンドで、前作よりもどちらかというとキャッチーな路線ではないでしょうか。レコーディングはノルウェイはオスロのRainbow StudioJan Erik Kongshaug

Danielsson - Dell - Landgren 
/ SALZAU MUSIC ON THE WATER (ACT 2006)
そして"MÉLANGE BLEU"よりも衝撃的だったアルバムが本作。
ヴィヴラフォン奏者Christopher Dellとトロンボーン奏者Nils Landgrenとのトリオ・ライヴ。なんかジャケットもパッとしないのでどうかなと思ったのですが、一聴してちょっとため息がでました。
"live and open air at the JazzBaltica Festival at 5:00 a.m.on July 4, 2005" 7月の朝5時に水上特設ステージ(?)での野外ライヴ!! 天井には鉄か石かなにかはわからないですが、「鳴り物」がいくつも吊るされ、風にのって風鈴のように鳴り、鳥たちの美しいさえずりが聴こえてきます。Nils Landgrenのやわらかいトロンボーンの音色とデルのヴィヴラフォン。この空気感に呼応するかのように三人の演奏が繰り広げられます。一部のポスト・ロックにも通じる「静かなる音響系」な作品。こんなすばらしい企画をする Festivalがあるだけでも、ヨーロッパのジャズ・シーンに脱帽です。

Lars Danielsson & Leszek Mozdzer / PASODOBLE (ACT 2007)
他のレーベルでも度々共演しているポーランドのピアニストLeszek Mozdzerとの美しいデュオ・アルバム。
お互いの叙情的な美しい楽曲をシンプルな編成で楽しめます。この二人とても音楽的に相性がよさそうです。Leszek Mozdzerはポーランドの女性シンガー、アナ・マリア・ヨペクのバックもつとめていたピアニストで、ポーランドで何枚かアルバムを発表していますが、なかなか入手が難しい。かねてから注目していたのですが、なんと先月来日していたみたいで、かなりショックです。

Lars Danielsson / TARANTELLA (ACT 2009)
Leszek Mozdzer
おそらく毒グモ「タランチュラ」にまつわるイタリアの踊り「タランテッラ」(実際聴いたことないですが)をテーマにしたものではと思います。ラース・ダニエルソン節(笑)が前作のデュオにドラム、ギター、トランペットを加えたクインテットで存分に味わうことができます。

blancocielo * 音楽:ジャズ * 02:52 * comments(2) * trackbacks(0) * - -

Liliana Herrero リリアナ・エレーロ

メルセデス・ソーサの後継者といわれるアルゼンチンの女性シンガー、Liliana Herrero リリアーナ・エレーロ

1948年生まれだから現在62歳と結構な年齢ですが、僕のなかではビョークやUAなんかを引き合いに出してもいいと思っているほどの人物。ハスキーでエモーショナル。圧倒的なその歌声で深みのあるフォルクローレからエモーショナルなロック〜ポップまで。もうこれぐらいの歳にになると、日本なんかだと守りにはいってしまう年代だとおもうのですが、この前衛的で知的なパワー、エネルギーはいったいどこからでてくるのでしょうか!ブラジルでもカエターノやトン・ゼなど常に前衛的な志向をもったミュージシャンが多いですが、ホント頭が下がります。

はじめて知ったのはおそらく2003年の"Confesión del viento"(EPSA)だとおもいます。ジャケット・ワークがすばらしいので、気になって聴いてみたクチです。2005年には国内盤も発売され、邦題が「風の告白」というタイトルがつけられていますが、ジャケットには風にのって小さな文字が舞うかのごとくあしらわれています。内容はユパンキやクチなどフォルクローレの名曲からホルヘ・ファンデルモーレの曲などを独特のアレンジのもと歌っています。フィト・パエスがプロデュースに名を連ねているところからも、程よいロック的なアプローチが功を奏しています。


2000年発表のLiliana Herrero y Juan Falú名義のアルバム"Leguizamón - Castilla"(EPSA)。この渋いジャケットがこの作品のすべてを物語っています。キケ・シネシの新作で取り上げた作詞・作曲家グスタボ“クチ”レギサモンと詩人マヌエル・カスティージャのフォルクローレの佳曲を名ギタリスト、ファン・ファルーと紡ぎあげた豊潤で激渋なデユオ・アルバム。"Confesión del viento(EPSA)"とは違った、リリアーナとファン・ファルーの歌と演奏の醍醐味を味わえます。


そしてLiliana Herrero Y Juan Falu名義第2弾となる2004年発表のアルバム"Falú / Dávalos"(EPSA)ファン・ファルーの叔父にあたる名ギタリスト、エドゥアルド・ファルーと詩人ハイメ・ダバロスの曲を演奏しています。2000年作同様、やはり深みのある演奏。
しかしこのデュオのepsa盤のジャケット・ワークは素晴らしいですね。


フォルクローレというと「コンドルは飛んでいく」的な一元的イメージしかもっていなかったのですが、こんなに豊穣で人間味に溢れ心打つものだとは。お恥ずかしい話、後になってメルセデス・ソーサ、アタワルパ・ユパンキ等、日本でもお馴染みのフォルクローレの大歌手を知ったのでした。

"Litoral" (EPSA 2005年)
リトラル地方及びラプラタ川流域をテーマにした2枚組による大作(日本盤は1枚) 。Mariano Cantero(Aca Seca), Arismar do Espírito Santo, Fernando Cabrera, Fito Páez, Hugo Fattoruso, Raúl Barboza, Rubén Rada, Carlos Aguirre等アルゼンチン、ウルグアイ、ブラジルと国境を越えた参加メンバー。このアルバムをひっさげて2006年来日!奇跡の来岡!!


"Igual a mi corazón" (SONY-BMG 2008年)
アカ・セカ・トリオのパーカッショニスト、マリオ・カンテーロとギタリスト、マティアス・アリアス。この若い二人を基本メンバーに、共同プロデュースにエルネスト・スナヘールを迎えた本作。2006年の来日公演で帯同していたマリオとマティアスが新作に関わっていたというだけで、来岡公演をみた僕には感慨深い一枚。またそれ以上に若い世代の才能あるミュージシャンを迎えて、「伝統と革新」をし続ける姿勢に打たれます。というかカッコよすぎます!


"LILIANA HERRERO/CATALOGO 1987-2007"(EPSA 2009年)
そして昨年20年間に発表された7作品(ファン・ファルーとの共作2作はのぞく)とライヴDVDを集めたBOXが登場!リマスターされ、ジャケはデジパック装となっております。なかなか素敵なパッケージング。さすがEPSA。というかリリアーナのクリエイティヴィリティの賜物でしょうね。



リリアーナ・エレーロHP
blancocielo * 音楽:アルゼンチン * 02:47 * comments(0) * trackbacks(0) * - -

Abremente| Homenaje A Luis Alberto Spinetta スピネッタ・トリビュート

ルイス・アルベルト・スピネッタ。近年ではAOR的なタッチで大人のロック・ファンをも虜にするアルゼンチンの(御歳60)大物ロック・ミュージシャンです。僕は2000年に入ってからのアルバム"Pan (2006)","Un Mañana (2008)"で聴きはじめたクチなので、過去の作品はあまりきたことがないのですが(数年前に過去の作品も何作品か再発されています)、アルゼンチン・ロックのなかでは唯一好きなミュージシャンかもしれません。そのスピネッタの曲をカヴァーしたアルバムがリリースされています!
Abremente| Homenaje A Luis Alberto Spinetta (MDR)
参加ミュージシャンはLilianaHerrero, Quique Sinesi, Carlos Aguirre Grupo, Alejandro Franovなどなど、ツボを押さえた人選と、未知のミュージシャンによるジャズ〜フォルクローレをベースにしたヴァラエティーに富んだ好企画盤です。 

特に以下の曲にグッときました! 

3. Cielo de ti - Cecilia Zabala y Quique Sinesi 
キケ・シネシの7弦ギターがたまりません。 
4. Los libros de la buena memoria - Franco Luciani Grupo 
ハモニカ奏者で泣かせる哀愁のフォルクローレアレンジ。 
7. Ludmila - Banda Hermética 
名前はしっていたのですが(確かエルメート・パスコアルのトリビュート・バンドでは?)、スピネッタにはないような多彩なアレンジメントが面白い。 
9. Quedándote o yéndote - Adrián Abonizio, S.Sainz y R.Aberastegui 
まだまだいるのですねぇ。アコースティックで心地よいサウンド。注目です。 
11. Muchacha - Alejandro Franov 
フラノフ音響シタール!やってくれますねぇ。


そしてなんてったってジャケット左下に『YASS.』ってロゴがはいっているのですから!なんの意味なのかわかりませんが(笑:詳しい方から聞くところによると「JAZZ」をもじったものでは?とのこと)、ユパンキ・トリビュートの名作"RABIA AL SILENCIO"(写真左)でもみかけたこのロゴがはいっているので、間違いありません! 

しかしスピネッタ・トリビュートのジャケの絵は如何なものか…





blancocielo * 音楽:アルゼンチン * 02:05 * comments(1) * trackbacks(0) * - -

Gabi La Malfa ガビ・ラ・マルファ / 'Sol de Invierno' EP

いまどき8cmシングルCD-Rなんて信じられません!先日のDTN「大人の夜の音楽の寄り合い」では結局かけることができませんでした...しかし演奏内容はとても素晴らしい!

Gabi La Malfa  / 'Sol de Invierno' EP 
以前DISC TRANSでは彼女の昔の作品(2008年)を取り扱ったことがありますが、残念ながらジャケットも地味で内容はあんまり記憶にありません...しかし本作はEPながらオススメできる内容です!
ギター、パーカッション、アコーディオン、ピアノを中心にしたオーガニックでアコースティックなサウンドに、耳馴染みのよいGabi La Malfaのヴォーカルとコーラス。印象にのこるのはコーラスで、これがサウンドにとても奥行きをもたせています。
曲は自作曲2曲とエドゥアルド・マテオの曲など計4曲。
EPということは後にアルバムがでるのかもしれませんので、今後そちらも期待大ですね。

完全受注生産だそうですのでアギーレ状態にならないうちにお早めに(笑)。
blancocielo * 音楽:アルゼンチン * 15:25 * comments(0) * trackbacks(0) * - -

Andre Mehmari アンドレ・メーマリ / ...de arvores e valsas

 Andre Mehmari / ...de arvores e valsas
2008年の個人的ベスト・アルバム。
ジョイスの来日公演やナー・オゼッチとのデュオ作品など幅広く活躍するブラジルの秀才ピアニスト、アンドレ・メーマリのワルツをテーマにしたソロ・アルバム。
楽曲もとても美しい曲ばかり。短い1曲目"Um Anjo Nasce"だけでも目頭があつくなります。そして驚くことにベース、ドラム、ゲスト・ミュージシャン以外はメーマリ自身が演奏しているということ。全く信じられません!そしてメセニーや映画音楽をおもわせる広がりのあるすばらしいアレンジメント。

ゲストにはセルジオ・サントス、モニカ・サウマソ、テコ・カルドーゾ等が参加しているのですが、なかでも一番注目したいのがイタリアのクラリネット奏者ガブリエル・ミラバッシが参加しているということでしょうか。

ガブリエル・ミラバッシはイタリアの素敵なレーベルEGEAから素晴らしい作品を多数残しています。そして2009年にはメーマリとデユオ・アルバムを発表することになります(EGEAからもイタリア盤として発売のようです)。
Andre Mehmari & Gabriele Mirabassi /Miramari
なにか僕の好きな他国どうしの優れたミュージシャンが、絶妙につながっていくのは嬉しい限り。ちょっとクラシカルな硬い音ですが、ふたりの妙技を存分に楽しめます。
blancocielo * 音楽:ブラジル * 03:44 * comments(0) * trackbacks(0) * - -

PUENTE CELESTE プエンテ・セレステ

2003年ジョアン・ジルベルトの初来日公演で東京に行った際に、立ち寄った取引先の在庫から発見。銀地に芋の写真。写真ではわかりずらいですが、素敵なグラフィック(Mauro Oliver)です。
Santiago Vazquez サンチャゴ・ヴァスケス、Alejandro Franov アレハンドロ・フラノフ、Marcelo Moguilevsky マルセロ・モギレフスキー、Edgardo Cardozoエドガルド・カルドーゾ等によるPUENTE CELESTE プエンテ・セレステというグループの2001年の作品"psanndo el mar"です。

シタールや親指ピアノ、民族系のパーカッション等アコースティック・サウンドをベースにしたアンサンブル。楽曲もすばらしいです。

今聴きなおしてみるとサンチャゴ・ヴァスケス、アレハンドロ・フラノフ等彼らの原点ともいえるサウンドが凝縮されているような気がします。

以前、MAレコーディングスからSera Una Noche(1999年)というアルバムがでてました。タンゴ等のアルゼンチン民族音楽を現代的なアコースティックなアレンジメントとワンポイント・デジタル録音で届けてくれたそのアルバムは、タンゴやフォルクローレの型からはみ出した独特のストイックで深味のあるサウンドを展開しており、どこかECM的な雰囲気をも漂わせていました。難をいえばちょっと硬い(笑)。

ペドロ・アスナール以外は当時全く知らないアルゼンチンのミュージシャンばかりでしたが、Santiago Vazquez サンチャゴ・ヴァスケス、Marcelo Moguilevskyマルセロ・モギレフスキーという名前はなんとなく覚えていたので、プエンテ・セレステのこのアルバムを手にしたときなにか繋がった!感がありました。

2002年ファナ・モリーナ、カブサッキ等の初来日で、所謂アルゼンチン音響系がだんだんと浸透しはじめだした頃だったのですが、ぼくはそちらよりもむしろカルロス・アギーレ、キケ・シネシ、シルヴィア・イリオンド等のコンテンポラリー・フォルクローレ等へ関心がむかっていました。音響系とコンテンポラリー・フォルクローレの橋渡しをしたのが、このアルバムであったのではと、今になって思います。

アルゼンチン音響系は日本では、ファナ・モリーナ以外はずいぶんコアなところで支持を集めてしまったのが功罪のように思います。功はアルゼンチン音響系を支持するミュージシャンの方々の尽力で彼らを日本に呼ぶことができたこと。罪はせっかく来日しても、日本の優れたミュージシャンとのジャム・セッション的な扱われかたばかりで、実際のライヴでは楽しめたかもしれないのですが、そのライヴ・アルバムを聴いても全然当時の彼らの作品を聴いた時の刺激を味わうことが全くできなかったのです。実際当時のカブサッキやアレハンドロ・フラノフ、モノ・フォンタナ等のアルバムはなかなかアルゼンチンから入手しずらかったので苦労しました。


プエンテ・セレステは既に4枚のアルバムを発表しています。なかでも個人的にオススメは2004年に発表した"MAÑANA DOMINGO"です。このアルバムからアレハンドロ・フラノフは参加していません。
過去の二作品よりもキュッとまとまった印象で、前作のようなインド〜アフリカの民族的な音をとりいれるより、楽曲のアンサンブルを重視し、よりオーガニックでアコースティックなサウンドを聴くことができます。
blancocielo * 音楽:アルゼンチン * 13:59 * comments(0) * trackbacks(0) * - -
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