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MARCO PEREIRA / CRISTAL マルコ・ペレイラ

 いや〜ここ何日間も湿気の多い日が続きますね。そんなときにカラッとした、しかも穏やかな音楽を聴きたい。そんな日におすすめのアルバム。

MARCO PEREIRA / CRISTAL 
マルコ・ペレイラ。ブラジルいや世界屈指のクラシカル・ガット・ギタリスト。イザイアス・サヴィオに師事し、パリのソルボンヌ大学でクラシック・ギターの修士学位を得て数々のコンクールで賞を得ているという逸材です。本作はハダメス・ジナタリ、ジャコー・ド・バンドリン、ネルソン・カヴァキーニョ、ピシンギーニャ、パウリーニョ・ダ・ヴィオラ等によるショーロ珠玉の名曲を、ペレイラのアレンジメントで独奏。なにげにお部屋で流すもよし、その確かな演奏にじっと耳をかたむけるもよし。穏やかな時間を届けてくれます。

入道雲、魚釣り、西瓜、蚊帳の中、子供のころ夏休みはいつもおばあちゃんのうちに泊まりにいっていた、そのころの風景が突然、梅雨空のワイパー越しに見えた、サウダーヂ溢れる美しいギター・ソロ・アルバムです。
MARCO PEREIRA official : http://www.marcopereira.com.br/
blancocielo * 音楽:ブラジル * 16:24 * comments(0) * trackbacks(0) * - -

SPINETTA / SOLO EL AMOR PUEDE SOSTENER スピネッタ

 なにやら最近、スピネッタでアクセスしていただく傾向が多いです。何故だろう。来日でもしてくれれば最高ですなのですが!"Abremente| Homenaje A Luis Alberto Spinetta"でも書きましたが、ここ数年過去のタイトルも入手しやすくなっているようなので、最初に買った一枚を紹介します。
SPINETTA / SOLO EL AMOR PUEDE SOSTENER(Only love can sustain)
2000年に入ってからのアルバム"Pan (2006)","Un Mañana (2008)"で聴きはじめたと、以前書いたのですが、間違いでした(笑)。
これが最初に手にしたスピネッタのCDです。
79年にアメリカL.A.で録音され、80年に同国のマーケットにむけて発表された作品のようです。ということで全篇英語詩。アメリカ盤とアルゼンチン盤の2種類のジャケットが存在している模様ですが、僕が買ったのはアルゼンチン盤の中古CDです。スピネッタ・ファンからすると、ひょっとして駄作なのかもしれませんが(笑)、ディスコサウンドとAOR、中性的なヴォーカル...なんだかミステリアスなイメージが漂っていて、ぼくはこのアルバムで段々とハマッていったのでした。3曲目の'La Vida Es Tu Sonido'よくDJでかけました。いまライナーをみて気づいたのですが Paulinho Da Costa, Alex Acuña, Terry Bozzioが参加していてびっくりです。
blancocielo * 音楽:アルゼンチン * 03:20 * comments(0) * trackbacks(0) * - -

今月の『ラテン禁ジ手ナシ』

いやーワールドカップ、グループ・リーグも佳境ですが、アルゼンチン絶好調ですね〜!
ということで!?今回は新入荷を中心としたアルゼンチン特集となってしまいました。
岡山・倉敷にお住まいの方は是非!

『サウンド・オブ・ラテン・アメリカ / 第4週 ラテン禁ジ手ナシ』2010年6月
FM 79.0 radio momo 毎月第4土曜日14:00‐15:00
FM 82.8 エフエムくらしき 毎月第4日曜日20:00‐21:00
  1. Musicos / PAOLA GAMBERALE TRIO
  2. corazon / PAOLA GAMBERALE TRIO
  3. Bachiana Nº 5 / Visera Crash
  4. Come On / Visera Cras
  5. lavanda y jazmin / LILIANA VITALE&VERONICA CONDOMI
  6. la estrella azul / LILIANA VITALE&VERONICA CONDOMI
  7. Dos Soles (Quique Sinesi) / Girotto - Sinesi - Bruhn
  8. Ponte Della Memoria (J. Girotto) / Girotto - Sinesi - Bruhn
  9. Los 3 Deseos De Siempre / Carlos Aguirre Grupo

(1,2)スピネッタを敬愛しているという女性vo&gPAOLA GAMBERALE。ポップななかにもスピネッタを思わせる個性的なサウンドも。モノ・フォンタナもゲスト参加です。
(3,4)当ブログでも紹介したストリングス・クァルテットVisera Crashの比較的キャッチーな2曲。
(5,6)LILIANA VITALE & VERONICA CONDOMはちょっとマニアックなアルバム。ライヴ録音中心で、ある意味個性の違う二人の声にフォーカスした深〜い1枚です。
(7,8)こちらもブログで紹介したばかりのキケ・シネシ参加Girotto - Sinesi - Bruhn。
お互いのアグレッシヴな演奏が光るトリオ
(9)そして最後は、来月日本盤が発売間近のCarlos Aguirre Grupoの1stから!


blancocielo * - * 23:49 * comments(0) * trackbacks(0) * - -

f.s. blumm & nils frahm / music for lovers (sonicpieces009) ★

このまえ紹介したレーベルsonic piecesから新作が届きました。
その時にも紹介したピアニストnils frahmと、Sack&Blumm名義などで、Tomlab, Morr-music, Staubgoldなどから作品を発表しているドイツのミュージシャンF.S Blummによるコラボレート作品です。
このアルバム、とてもとっつきにくいアルバムだと思います。クラリネット、トランペット、ヴィヴラフォン、マリンバなど、友人達が演奏したレコーディングを素材に、F.S Blummとnils frahmがギターやピアノ、エレクトロニクス、具体音などを加えエディットし、まるでなにもない真っ白な空間に、音の素材が放り投げられたような作品です。
でもこれ、ちょっと聴き方を変えてみると、なんだかとってもしゃれているんです。
例えばちょっとこじんまりした雑貨屋さんなんかで、ひかえめでクリアな音量でかけたりしいたら、ちょっとしたゼンマイ仕掛けの人形が突然動きだすような感じの驚きがあったりして、とてもカッコイイと思うのですが...いかがでしょう(笑)。
限定339枚シリアルナンバー入りです。

nils frahm myspace :  http://www.myspace.com/nilsfrahm
blancocielo * Experimental * 22:41 * comments(0) * trackbacks(0) * - -

Jorge Fandermole / Navega ホルヘ・ファンデルモーレ ★

 カルロス・アギーレの諸作や"Luz de Agua"等 Shagrada medraレーベルのなかでもおすすめのシンガー&ソングライター、ホルヘ・ファンデルモーレ2002年の名作。 アカ・セカ・トリオ、リリアナ・エレーロをはじめ、既に多くのアルゼンチンのミュージシャンが彼の曲をカヴァーしていることからも分かるとおり、このアルバムほんと名曲揃いです。 'Corazón De Luz Y Sombra'なんてほんと堪りません。どこかボサノヴァ昭和歌謡チック。このあたりのセンチメンタルなムード、オトナでないとわからないんだろうなぁ(笑)。ボサノヴァからフォルクローレまで、中南米のサウンドを巧みにとりいれた大人のポップ・アルバム。カルロス・アギーレもピアノ&アコーディオンとヴォーカルで参加しています。

Jorge Fandermole official : http://www.jorgefandermole.com.ar/
blancocielo * 音楽:アルゼンチン * 08:04 * comments(0) * trackbacks(0) * - -

SANTIAGO VAZQUEZ / mbira y pampa ★

PUENTE CELESTE、Sera Una Nocheや、アレハンドロ・フラノフと所謂アルゼンチン音響系ジャム・セッションなどで、その才能を如何なく発揮しているパーカッション奏者サンチアゴ・バスケス
「アレハンドロ・フラノフが天才ならサンチアゴ・バスケスは秀才...」
昔そんなお話をきいて、不思議とナットクしたことがあります。
この2005年の作品はアフリカの親指ピアノ「ムビラ」とアルゼンチンのボンボ(打楽器)をつかった、とてもシンプルでアコースティックなアンビエント〜ヒプノテックな作品です。タイトルに「パンパ」という言葉をつかったのも、その大平原を思い浮かべるような意味がこめられているのかもしれません。清涼感のあるオルゴールのような親指ピアノに、ド〜ン、カッ!っとパンパの大地を思わす(行ったことありませんが)ボンボのリズムが聴こえてきた瞬間、まるでその大地でひとり爪弾いている風景が浮かんでくるよう。
 
SANTIAGO VAZQUEZ official : http://www.santiagovazquez.com/
blancocielo * 音楽:アルゼンチン * 03:07 * comments(0) * trackbacks(0) * - -

Girotto - Sinesi - Bruhn / Dos Soles ★

2008年にこんな作品がでているとは知りませんでした。当ブログでも何度か紹介しているQuique Sinesiが参加したトリオ・アルバムです。
Javier Girotto(ソプラノ・サックス)、Quique Sinesi(ギター)、Martin Bruhn(パーカッション)という変則トリオで、曲はGirottoとSinesiの楽曲を中心に演奏。特にSinesiの曲は以前とりあげたアルバムにも収録されている名曲揃い。Girottoの背筋が伸びるような凜としたソプラノのアグレッシヴな演奏。Bruhnのフォルクローレ等アルゼンチン音楽を吸収したパーカッションが、それらの名曲に新たな息吹をあたえています。
Quique Sinesi以外、この二人はよく知らなかったのですが、Javier Girottoはイタリアでも活躍していて、Rita Marcotulliの大名作“The woman next door”に参加していることを知りびっくり!キケ・ファンはもちろんのことジャズ・ファンにも聴いてほしい作品です。

Girotto - Sinesi - Bruhn myspace : http://www.myspace.com/girottosinesibruhn

Javier Girotto official : http://www.javiergirotto.com/


blancocielo * 音楽:アルゼンチン * 01:50 * comments(0) * trackbacks(0) * - -

Visera Crash / Babé ★

アルゼンチンのチェロ×2、ヴァイオリン×2のストリングス・クァルテット。ヴィラ・ロボス"Bachiana Nº 5(ブラジル風バッハ)"、"My Favorite Thing"、カエターノ・ヴェローゾ"cajuina"等のカヴァー曲とメンバーDelfina Zorraquínの曲を中心にした全11曲収録。曲によってはブラジル音楽やクレツマーをとりいれた楽曲や、ヴォーカルやパーカッション、ギター、クラリネットが加わった曲もあり、ヴァラエティーに富んだ内容です。編成は違いますがアルゼンチンのクロノス・クァルテットといったかんじといえば、言いすぎでしょうか?

Visera Crash myspace: http://www.myspace.com/viseracrash
blancocielo * 音楽:アルゼンチン * 15:41 * comments(0) * trackbacks(0) * - -

Carlos Aguirre Grupo (crema) カルロス・アギーレ 国内盤ついに発売!!

まさか国内盤が発売になるとは、10年ちかくまえには思ってもいませんでした。

カルロス・アギーレのこの半年あまりの盛り上がりをみると、ピアソラやブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブなど、一連のラテン系のブームとは一味ちがった局地的な盛り上がり。世界的なブームではなくって、日本の都市(もちろん岡山も含まれます:笑)からっていうのが面白いですね。また直接的、間接的にそれに関わっている方々の「熱い想い」が伝わってきている。その想いがこの国内盤にも詰まっている。そんな気がします。

しかもカルロス・アギーレ・グルーポのファースト・アルバム(通称crema)がリリースです!ジャケットはあの素敵なアルゼンチン盤を、できるだけ忠実に再現。なんとアルゼンチン盤のデザインを手がけたPamela Villarrazaの手描き水彩画を一枚一枚挿入。種や紙質など細かいところまでは無理もないですが、国内盤発売元の心意気が伝わってきます。そしていちばんうれしいのは歌詞対訳がついているということ。

「流れ星は庭に落ちた/でもその輝きは消えてしまった/ああ、哀れなこの私/でもその輝きは消えてしまった/ああ、哀れなあなた・・」

cremaの冒頭曲にしてキケ・シネシ参加の名曲'los tres deseos de siempre'ってこんなこんな美しい詩世界だったのか!とすでにお持ちの人でも、この作品の詩の世界観を知る事ができ必携の価値ありです!

5月、熊野の古座川を車で走っているときに、このアルバムを聴きました。圧倒的な緑、川の流れ、抜けるような蒼い空...美しいその自然によりそうように流れるメロディ。ほんとに感動しました。



発売は7月23日金曜日。
もちろん流しのCD屋は引き続き「心のアルバムベスト1」として紹介していきます!
blancocielo * 音楽:アルゼンチン * 14:27 * comments(0) * trackbacks(0) * - -

Ulises Conti

このひと、お洒落でセンスあるんじゃないかなぁ、もっと注目されてもいいのになぁ、と思っているアルゼンチンの作曲家、マルチインストゥルメンタル奏者、サウンド・アーティスト、プロデューサーと様々な肩書きをもつUlises Conti 。これまで映画、演劇、ダンスやインスタレーションなどのサウンドを数多く手がけ、コラボ作品もふくめて4作品が発表されています。そのなかのオススメ2作品を紹介。

2003年に発表された"Iluminacione" ★は、ぼくのなかで静かなる衝撃でした。エレクトロニクスとチェロやピアノを融合させたはサウンドは、この「タコジャケ」のごとく静謐で神秘的ですらあります。いまからするとポスト・クラシカルって言ってもいいかもしれませんが、以前に紹介したSami Abadi の作品(2006年)が入荷した当時、同じ雰囲気をもっているので、「深海系」という抽象的な括りでオススメしていました(笑)。


2007年に発表された3作目"Los Paseantes" ★。ラヴェルのボレロのような展開をみせるオーケストレーションによる一曲目'distancias olvidadas'はファースト・アルバムをはじめて聴いたときと同じような衝撃。ヴィデオ・クリップも秀逸。エレクトロニクスは影を潜め、Ulisesのピアノとストリングス&ブラス・アンサンブルを中心にしたとてもクラシカルなサウンド。派手さはありませんが、映像的で彼の美的感覚が行き届いた作品。

Ulises Conti Official : http://www.ulisesconti.com.ar/
Ulises Conti myspase : http://www.myspace.com/ulisesconti
blancocielo * 音楽:アルゼンチン * 02:25 * comments(0) * trackbacks(0) * - -
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