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Seu Jorge e Almaz / Seu Jorge e Almaz

ちょっとここ数年ブラジルものがパッとしないなぁ〜と思ってスルーしていたんですが、まったくもう!僕って駄目ですね。セウ・ジョルジのこのバンドが兎に角カッコイイんです!
メンバーは映画『シティ・オブ・ゴッド』、『ライフ・アクアティック』など俳優業で世界的にも知名度あげた、野太く黒光りする最強の声をもつ男Seu Jorge(僕と同い年)。90年代ブラジル・ミクスチャー&DUBサウンドの先駆けとなった伝説のバンド、シコ・サイエンス&ナサォン・ズンビの"ナサォン・ズンビ"のギタリストLucio Maia&ドラマー Pupillo。ベースには先述の『シティ・オブ・ゴッド』のサントラを手がけたAntonio Pinto。ミキシングはビースティー・ボーイズのプロデューサー及びエンジニアのMario Caldato Jr.という最強の布陣。
クラフトワーク、ロイ・エアーズ、マイケル・ジャクソン、CANE AND ABLE等欧米の曲もカヴァー!かつてデヴィット・ボウイのカヴァー・アルバムを出したこともあるSeu Jorgeにはお手の者(笑)。この選曲センスはひょっとしてMario Caldato Jr.のもの?
サイケでグルーヴが効いたLucio Maiaのギター、Mario Caldato Jr.のダビーなミキシングがキモです!このアルバム全体に漂うやさぐれ感と、ときおりみせるSeu Jorgeのお茶目なトコロがなんともグッときますね。
しかしこのサウンド、聴いててOKI DUB AINU BAND(3/15 TUE 岡山Desperado)のサウンドとDUBるのは僕だけでしょうか!? このバンドで来日&共演なんかしてもらった日にゃそりゃもう!堪りませんね。

Seu Jorge e Almaz hp: http://seujorgealmaz.com/
Mario Caldato Jr. hp: http://www.marioc.com/
blancocielo * 音楽:ブラジル * 06:41 * - * - * - -

Florencia Bernales / Ruta 9 ★

EPSAよりヨーロッパで活躍していたというアルゼンチン女性シンガーFlorencia Bernalesの2008年録音です。Chabuca Granda, Simón Díaz, Juan Falú, Ariel Ramírez…アルゼンチン、ペルー、ヴェネズエラ等、中南米を代表する作曲家の土の匂いのするような名曲を、清涼感ある歌声でうたいあげています。

blancocielo * 音楽:アルゼンチン * 18:07 * - * - * - -

Francesca Ancarola / Lonquén - Tributo A Victor Jara ★

カルロス・アギーレとの共演盤"Arrullos"で注目を集め、昨年には来日も果たしたチリの女性歌手Francesca Ancarola 。彼女が母国の国民的な歌手Víctor Jaraの楽曲をジャズ〜フュージョン・ベースで歌ったアルバムです。2007年に発表された本作ですが、2010年アギーレのレーベルShagrada Medraからアルゼンチン盤でのリリースとなりました。ハーモニーを生かした壮大な楽曲から、穏やかなフォルクローレ、ジャズ〜フュージョン的な楽曲まで、彼女のとても柔軟な音楽性が窺えます。ある意味リリアナ・エレーロのふり幅に近いものを感じますね。カルロス・アギーレとの共演盤だけででは、はかり知ることのできなかった彼女の懐の深さを存分に味わうことができます。バックのミュージシャン(特にギターやコントラバス)の演奏も聴きごたえもアリ。"Arrullos"に収録の楽曲'Luchín'も別アレンジ(ギター・トリオ)で収録しています。カルロス・アギーレも参加していますが、彼のキーボード使い(特にスケール感のある楽曲'Canto Libre')がこれまたいいんですよね。
blancocielo * 音楽:ラテン * 05:09 * - * - * - -

Cabo Verde: カーボヴェルデの音楽

 西アフリカかから400キロ足らずの太西洋上に浮かぶ島々によって構成された「緑の岬」という美しい名を持つカーボヴェルデ共和国。
ヨーロッパ、アフリカ、アメリカ大陸のヒト、モノの航海の中継地として栄えた文化の交差点ともいえるこの小さな島々の音楽の、なんと豊穣な事でしょう。
ネットで世界の情報を容易く手に入れることはできても、手に入れられない大切なものが、まだこの小さな島々には残っているようです。
そんなカーボヴェルデの音楽を少し紹介したいと思います。

Cesaria Evora / cesaria
カーボヴェルデで一番有名なミュージシャンはなんといっても「裸足のディーヴァ」セザリア・エヴォラ。ぼくはこのアルバムが一番好きでよくラウンジDJでかけています。おおらかなエヴォラの歌声と木管楽器のアンサンブルが、なんとも心地よく、とても豊かな心持ちにさせてくれます。


BOY GE MENDES / LAGOA
個人的もうひとり忘れてならないのは、男性シンガー&ソングライター、ボーイ・ジェ・メンデス。ぼくのなかでは「カーボヴェルデのスティング」(笑)。彼のソフトな歌声とそのサウンドは、西アフリカやキューバ音楽を吸収したとてもポップでエレガントなサウンドです。最近作品を発表していないのがなんとも淋しいところ。


BAU / Café Musique
ペドロ・アルモドヴァルの『トーク・トゥ・ハー』のピナ・バウシュ振り付けによる印象深いエンディングで流れていたのがマルチ弦楽器奏者でセザリア・エヴォラのバンドのバンマスの経歴もあるBAUの"Raquel"。このアルバムは彼のベストアルバムです。


新しい世代といっても厳密にはカーボヴェルデとはいえないかもしれませんが、その影響下にある女性シンガーを二人。

Mayra Andrade / Navega
キューバ生まれでセネガル、アンゴラ、ドイツで育ち現在パリで活躍しているシンガー、マイラ・アンドラーヂ。デヴュー当時はセザリア・エヴォラの後継者として注目されていた記憶があります。カーボヴェルデでは2ヶ月ほどしか過ごしたことがないようですが、彼女の育った国々の真ん中に自然とその音楽があったような気がします。


Sara Tavares / Balancé
ワールド・スタンダードの昨年の話題作『silencio』でも楽曲をとりあげられたサラ・タヴァレス。カーボヴェルデからの移民2世でポルトガルで育った注目のシンガー・ソングライターです。同じポルトガル語圏のブラジルのレニーニやキューバのジューサなどの関連性も窺えるカーボヴェルデ音楽をベースにした新世代のサウンド。彼女の作品に先のボーイ・ジェ・メンデスのクレジットがあるのもミソですね。リズムギタリスト小池龍平くんも一昨年まえ会ったときイチオシしていました。

blancocielo * - * 07:58 * - * - * - -

V.A. / Rabia AL Silencio - Homenaje A Atahualpa Yupanqui

Rabia AL Silencio - Homenaje A Atahualpa Yupanqui
2005年発表されたフォルクローレの巨人アタワルパ・ユパンキのトリビュート・アルバムです。ユパンキよりもずっと若い世代のミュージシャンたちが、典型的なフォルクローレからジャズ的なスタイルなどで紡ぐ静寂と熱情、そして間。ここでユパンキの楽曲たちは、新しい世代の手によって悲しみと喜びをわかちあいながら、漆黒のなかで、力強く光り輝く。こうしてユパンキの、アルゼンチン・フォルクローレの遺伝子は変容しながら受け継がれ、歌い継がれていく。冷たい冬の夜に染みる、深いコクのあるアルバム。

01 - Viene Clareando - Raul Carnota
02 - Piedra Y Camino - Willy González Trio
03 - La Pobrecita - Walter y Raul Malosetti
04 - Tu Que Puedes Vuélvete - La Acústica
05 - Cachilo Dormido - Lilian Saba
06 - La Arribeña - Lito Epumer y A. Alonso
07 - Te Digo Gracias Guitarra - Pedro Aznar, A. Rojo, R. Chavero
08 - Luna Tucumana - Milli Bermejo
09 - Chacarera De Las Piedras - Ernesto Snajer
10 - La Añera - Ludmila Fernández
11 - Soledad Jujuy 1941- Luna Monti y Juan Quintero
blancocielo * 音楽:アルゼンチン * 06:00 * - * - * - -

Luis Salinas, Tomatito, Lucho Gonzalez / El Guitarrazo

かつてGRPからもフュージョン・アルバムを発表していたアルゼンチンの人気ギタリストLuis Salinas、ミチェル・カミロとの共演盤から世界的に名を馳せた当代きってのフラメンコ・ギタリストTomatito、カルロス・アギーレとデュオ・アルバムも発表しているペルーの大御所ギタリストLucho Gonzalez。ラテン系ギターを代表する三人による99年のアルバムです。フュージョン、フラメンコ、フォルクローレなどを、ガット・ギターのアンサンブル(曲によってはソロ)で、三者の個性が楽曲ごとに生かされた好作。
blancocielo * 音楽:ラテン * 03:49 * - * - * - -

SEMENTEIRA / SONS DA PERCUSSAO

ナナ・ヴァスコンセロス、マルコス・スザーノ、カイート・マルコンデス等ブラジルを代表するパーカッショニストの名士が集結したプロジェクト  SEMENTEIRA。ビリンバウやパンデイロなどの名士得意の打楽器から、親指ピアノ、タブラなど世界の打楽器、そしてみたことも聴いたことのないような未知の打楽器。はたまた声だけのアンサンブルもあり(笑)、とてもエクスペリメンタルでボーダーレスなパーカッション・サウンド。4曲目のNada mais sérioで初笑い。
blancocielo * 音楽:ブラジル * 03:52 * - * - * - -

2011 あけましておめでとうございます!!

本年もよろしくお願いいたします!


moderado music presents 今年一発目のライヴは、
3月15日(火)OKI DUB AINU BAND!!!! http://www.tonkori.com/
"SAKHALIN ROCK"のアルバム"SAKHALIN DUB"発売記念ツアー!

moderado music Presents
OKI DUB AINU BAND 「サハリン ダブ(仮題)〜Mixed by OKI & 内田直之〜」
発売記念ツアー
CAST: OKI DUB AINU BAND


OPEN / START: 19:00/20:00

TICKET: 前売り¥3.000 当日¥3.500 [1ドリンク別]

お問い合わせ: info[@]moderadomusic.com

OKI DUB AINU BAND プロフィール
 カラフト・アイヌの伝統弦楽器『トンコリ』を現代に復活させたOKIが率いるAINU ROOTSバンド。電化したトンコリをベースとドラムで強靭に補強したヘヴィなライブサウンドに、アイヌに歌い継がれるウポポ(歌) の伝承曲やリムセ(踊り)、アフログルーヴ、レゲエ、ロック等が混在した越境DUBサウンドで人気を博す。主に海外フェスでのライブ実績を重ね、アルバム「OKI DUB AINU BAND」(06年)のリリースを機に日本上陸。
 メンバーはTonkori/Guitar/Vocalの“OKI”、Tonkori/Chorusと勇壮なリムセで脚光を浴びる北海道出身アイヌ“居壁 太”、もはや説明不要の日本が誇るグルーヴメイカー Drums“沼澤 尚”、THEATRE BROOK、blues.the-butcher-590213で圧倒的な存在感を放つ実力派ベーシスト”中條卓”、Little Tempo、Flying Rhythms等でも活躍する”天下一品の働くラスタ”ことDUBエンジニア “内田直之”。
 これまで世界最大規模のワールドミュージック・フェスとして知られるWOMADへの参戦をはじめアジア、アメリカ、ヨーロッパなど世界各地をツアーし、また日本国内でも数多くのフェスに出演(FUJI ROCK、朝霧JAM、RISING SUN ROCK FES、渚音楽祭、SUNSET等)。2009年にはRSRFES初日ヘッドライナーを努めた他、ブラジルで開催されたPERCPANに出演。
そして2010年7月には4年振りのアルバム「サハリン・ロック」を発表し、国内でのツアーのほか台湾、ネパールで公演。11年春にはOKIx内田直之による同タイトルのダブミックス作をひっさげ全国13カ所をツアーする。
OKI DUB AINU BAND hpwww.tonkori.com
blancocielo * 雑記 * 03:05 * - * - * - -
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