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ENRICO PIERANUNZI, MARC JOHNSON, GABRIELE MIRABASSI / Racconti Mediterranei

遂に待望の初来日を果たす、イタリアのクラリネット奏者 GABRIELE MIRABASSI!!

以前はクラリネットというと、ニューオリンズやスイング系のジャズを思い出し、ちょっと古臭いイメージがあった、アタマでっかちな僕でした。が、エリック・ドルフィーのバス・クラで開眼。そしていつしか現代音楽やロマ音楽でのクラリネットのもつ独特の柔らかい音の質感とドライヴ感にグッときてしまうはめに。以降、フランスではルイ・スクラヴィス、アルゼンチンではマルセロ・モギレフスキー、そしてイタリアではこのGABRIELE MIRABASSI等、現在活躍する素晴らしいクラリネット吹き(マルチリード奏者)に出会ったのでした。

GABRIELE MIRABASSIは、故郷のペルージャの素晴らしいレーベルEGEAからブラジル音楽からジャズまでこなした数々のアルバムを発表。また同レーベルからの参加アルバムも多数あり、 EGEAの看板ミュージシャンのひとりといえます。
また彼が参加したAndre Mehmari " ...de arvores e valsas"は、過去の記事でも触れていますが、この海を越えたふたりの邂逅は、僕にとってはとても感慨深い一枚となりました。ここでは彼の参加したEGEAオススメのアルバムをひとつ紹介します。

EGEAから数々の素敵なアルバムを発表しているイタリア人ピアニスト ENRICO PIERANUNZI、晩年のビル・エヴァンスをサポートしたアメリカのベーシスト MARC JOHNSON、そしてGABRIELE MIRABASSIによるジャズ・アルバム「地中海物語」。
まさに地中海の穏やかな景色が目に浮かんくるような作品。でもそこには、いろんな情感が詰まっていて、その「光と影」を3人が見事に描いた美しい楽曲が並びます。"Les Amants"は名曲。

GABRIELE MIRABASSI myspace: http://www.myspace.com/gabrielemirabassi

2011年10月 アンドレ・メーマリ& ガブリエル・ミラバッシ DUOコンサート 

blancocielo * 音楽:ジャズ * 03:12 * - * - * - -

Marco Sanguinetti / EL OTRO ★

 アルゼンチンのジャズ・ピアニストMarco Sanguinettiの2011年ACOUA Recordsからのライヴ・アルバム。ピアノ&ドラムスを基本に、ターンテーブル、トロンボーン、ヴォーカル、鍵盤ハモニカ?が曲によって参加。全体的にアグレッシヴな印象で、少しとっつきにくいかもしれません。カヴァー曲ではスピネッタやピーター・ガブリエルの曲をカヴァーしていますが、なんといってもミソはRadioheadの曲をカヴァーしていることでしょう。これはMarcin WasilewskiやHelge Lien等にみられる同時代的なジャズ・シーンの傾向のひとつだと思うのですが、いつかまとめて取り上げてみたいです。
blancocielo * 音楽:ジャズ * 19:12 * - * - * - -

Mauro Refosco / Seven Waves - Sete Ondas

 デヴィッド・バーンのツアーやジョン・ルーリーのLounge Lizards、近年では自身のバンドForro In The Darkやトム・ヨークのAtoms for Peaceなどにも参加しているブラジル生まれのパーカッショニストMauro Refoscoが、M・Aレコーディングスから発表した99年作品。
ヴィニシウス・カントゥアリア、マイケル・レオンハルト、ジョン・ルーリー等NY在住のミュージシャンが参加。即興的な楽曲もありますが、ブラジル音楽やジャズをベースに、全体的に穏やかな表情をみせています。ワンポイント録音も相俟って、一陣の風の如き風情をたたえたような独特の空気感をもつサウンドは、やはりNYという磁場によるものでしょうか。
ヴィニシウス・カントゥアリアの諸作もそうですが、海外で暮らすブラジルのミュージシャンの作品って、独特のサウダーヂ感がありますね。
blancocielo * 音楽:ジャズ * 03:44 * - * - * - -

Espen Eriksen Trio / You Had Me At Goodbye エスペン・エリクセン★

ブッゲ・ブッセルトフト等とも親交のあるノルウェイのピアニストEspen Eriksen のファースト・リーダー・アルバム。彼のペンによる穏やかでメロディアスな楽曲が並んだ好作です。
ノルウェイのrunegrammofonというと、エレクトロニカ〜ジャズ系の、しかもアヴァンギャルドなイメージがつきまとっていたのですが、本作は一般のジャズ・ファンにもオススメできるヨーロピアン・ピアノ・トリオです。
Espen Eriksen(p), Lars Tormod Jenset(b), Andreas Bye(ds)

Espen Eriksen myspace : http://www.myspace.com/espeneriksen
runegrammofon hp : http://www.runegrammofon.com/
blancocielo * 音楽:ジャズ * 12:38 * comments(0) * trackbacks(0) * - -

Lars Danielsson ラース・ダニエルソン

スウェーデンのベース&チェロ奏者、作曲家ラース・ダニエルソン。

北欧のジャズ・シーンでサイドメンとしてもよく目にする人物。その甘いメロディーで多分好き嫌いが分かれるとおもいますが、僕のなかではACTレーベルから発表の彼の作品はどれもハズレなしのミュージシャンです。

Lars Danielsson / LIBERA ME (ACT 2004)
当時人気だったトランペッターNils Petter Molvaer ,個人的に好きなピアニストCarsten Dahl ,ECMでおなじみのJon Christensen等が参加。ですが普通一般的な「ジャズ」という括りではとらえきれません。というのもオーケストラ(DR Danish Radio Concert Orchestra)が大きくフィーチャーされているからなのですが、これがすばらしいのです。
このアルバムを聴いて一番関心させられるのが、ラース・ダニエルソンの作曲です。甘すぎるといえば甘すぎ、クサいといえばクサすぎるほどの叙情性溢れたドラマチックなメロディー、それに輪をかけるように重厚なオーケストラが...それはまるで映画音楽のよう 。ヴァラエティ溢れるこのアルバム一枚が物語のように展開されていきます。そしてCDもSACD Hybridという気合のいれようです。

Lars Danielsson / MÉLANGE BLEU (ACT 2006)
LIBERA MEにも参加しているメンバーに当時「フューチャー・ジャズ」としてクラブ・ジャズ系から熱い注目をあびていたBugge Wesseltoft(piano)、Eivind Aarset (guitar)等JAZZLANDのミュージシャンが参加。前作にもその片鱗をみせていたクラブ・サウンドを視野に入れたサウンドで、前作よりもどちらかというとキャッチーな路線ではないでしょうか。レコーディングはノルウェイはオスロのRainbow StudioJan Erik Kongshaug

Danielsson - Dell - Landgren 
/ SALZAU MUSIC ON THE WATER (ACT 2006)
そして"MÉLANGE BLEU"よりも衝撃的だったアルバムが本作。
ヴィヴラフォン奏者Christopher Dellとトロンボーン奏者Nils Landgrenとのトリオ・ライヴ。なんかジャケットもパッとしないのでどうかなと思ったのですが、一聴してちょっとため息がでました。
"live and open air at the JazzBaltica Festival at 5:00 a.m.on July 4, 2005" 7月の朝5時に水上特設ステージ(?)での野外ライヴ!! 天井には鉄か石かなにかはわからないですが、「鳴り物」がいくつも吊るされ、風にのって風鈴のように鳴り、鳥たちの美しいさえずりが聴こえてきます。Nils Landgrenのやわらかいトロンボーンの音色とデルのヴィヴラフォン。この空気感に呼応するかのように三人の演奏が繰り広げられます。一部のポスト・ロックにも通じる「静かなる音響系」な作品。こんなすばらしい企画をする Festivalがあるだけでも、ヨーロッパのジャズ・シーンに脱帽です。

Lars Danielsson & Leszek Mozdzer / PASODOBLE (ACT 2007)
他のレーベルでも度々共演しているポーランドのピアニストLeszek Mozdzerとの美しいデュオ・アルバム。
お互いの叙情的な美しい楽曲をシンプルな編成で楽しめます。この二人とても音楽的に相性がよさそうです。Leszek Mozdzerはポーランドの女性シンガー、アナ・マリア・ヨペクのバックもつとめていたピアニストで、ポーランドで何枚かアルバムを発表していますが、なかなか入手が難しい。かねてから注目していたのですが、なんと先月来日していたみたいで、かなりショックです。

Lars Danielsson / TARANTELLA (ACT 2009)
Leszek Mozdzer
おそらく毒グモ「タランチュラ」にまつわるイタリアの踊り「タランテッラ」(実際聴いたことないですが)をテーマにしたものではと思います。ラース・ダニエルソン節(笑)が前作のデュオにドラム、ギター、トランペットを加えたクインテットで存分に味わうことができます。

blancocielo * 音楽:ジャズ * 02:52 * comments(2) * trackbacks(0) * - -
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